・12/12 「知ってるつもり 豊臣秀吉」
12月 10・11・12日と「知ってるつもり」の「豊臣秀吉」の撮影でした。
10日、8時開始。まずは、オープン撮影。昼からは、ロケーションでした。
ところが、昼過ぎからは 雨が降り出しました。撮影は続行です。
しかも、撮影は「だだ遅れ(めちゃめちゃ遅れ)」。
昼間のシーンなのに日が暮れてしまいました。それでも、デイシーンの撮影は続きます。
夜の 7時、強い雨が降っている中 なおも「昼間のシーン」の撮影です。かなりの無茶です。
ロケーション終了後、撮影所に戻り夕食休憩。
休憩後は 9時過ぎにオープンに入りました。何とか、雨が上がり よかったです。
撮影終了は、25時 30分。
11日。前日の終了時間が遅かったために 開始時間が 9時から 11時に変更。
少しゆっくり寝ることができました。この日の撮影もあいも変わらず、「だだ遅れ。」
夜の 11時過ぎに他のメンバーは終了して帰っていきましたが、私のシーンはまだ残っております。
秀吉が水上に立っているカットです。
オープンのプールの中ほどに台を沈めて その上に立つのですが、なんと準備した台が水に浮くのです。
助監督・制作部・装飾さんが 冷たい水の中に入って いくつもの「おもり」を水の中で台に くくりつけていきます。
見ているだけでも、冷たそうです。手もかじかんでスムーズには作業がすすまないのでしょう。
何とかセッティングができて その台の上に私が立ちます。
私は、「面」をかぶっていてまわりがほとんど見えません。
スタッフの方達が私の手を握って台の上まで慎重に誘導してくれました。
その後 照明やいろんなことの微調整。その間、私は水面に立ちっぱなしです。
膝が震えて止まりません。
微調整が終わるまでの間、助監督がプールの中に立っている私のところに 「ガンガン」をもってきてくれました。
嬉しい心遣いです。セッティングの時のスタッフの苦労や役者に対する心遣いを考えると、
本当なら冷たいはずの水が全然冷たくありません。不思議なものです。
そのカットが無事終了。水上でそっと「面」をはずしてくれて、手を取り地面のところまで誘導してくれました。
撮影終了は、前日よりも遅く26時 30分。
メークの「池内さん」、衣裳部の「しょうちゃん」、装飾の「岩村さん」、
その他大勢のお世話になったスタッフの皆さん、
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
12日は、「大阪城」へロケーション。「大阪城」の使用時間が決められているため、
前日の撮影終了が遅かったにもかかわらず 今日(12日)は 9時出発。
大阪城につき、早速撮影。私は高所恐怖症なのに
石垣の上に立つことになり、ちょっとびびり気味。
しかしそのうち腹も座り 恐怖が少し遠のきました。
大阪城にたくさんの方が見学に来られていて、
小学生には「あ、なんかおる」なんて指差されながら撮影をしておりました。
正午近くに撮影は終了し 「豊臣秀吉編」の人物関係の撮影は収録は終了。
大阪城で昼ご飯を食べて、その後京都へ帰ってきました。
疲れた 3日間でしたが、楽しい 3日間でした。皆さん、ありがとう。(12/12/2001)
・11/16 「放火火災防止対策ビデオ」
今日は、「放火火災防止対策小学生用ビデオ」のビデオ撮影。
私は、先生役です。
朝の 8時に撮影所を出発して、
まずは 「京都市市民防災センター」というところに行きました。
初めて行きましたが、かなりおもしろくて有意義なところです。
到着するとまずは 3階で撮影。
そこには、ゲーム台がおいてありましたが、これがまた為になるゲームです。
テレビ画面に写る火事現場に向かって 手元にあるホースを使って放水して火を消します。
これがまたリアルで、優先して消すべき個所から消していかないとなかなか消えません。
それに、消化した所からも 再び出火する事があったり、放水を続けていると
水圧が低くなってきて水が出にくくなったり、ホースの先のほうを捻って
水を集中して当てたり分散して当てたりコントロールできるんです。
その後は、2階に移動すると、実際に消火器を使うことができるところがありました。
ここでも、テレビ画面に火事現場が写り、その画面に向かって消火器から飛び出す水を当てると
画面の中の火が小さくなっていきます。
他にも、煙が充満している状況から逃げることを体験できるところや
地震を体験できるものなどがたくさんありました。
今度、もう一度ここへ来て 体験してみたいです。
その後は、実際の小学校に移動して撮影。ここから私の出番です。
テレビの撮影以上に時間がないためか ほとんどのカットが ワンテストで すぐ本番という感じの撮影でした。
芝居が固まる前に本番に行っちゃいますから、ほとんどぶっつけ本番。
テレビのバラエティー番組とかは いつもそんな感じで撮影をしているようですが、
私はそんな撮影にあまり慣れていない上に 監督もあまり細かいことを言われない監督でしたので、
本番で OKが出るたびに「これでいいのかな」と不安でした。
勉強になったのは、私が黒板に「火の用心」と書くんですが、
書き順が違っていたようです。
「縦・横・縦・縦・横・横」だと思っていたのですが、どうやら「縦・横・縦・横・横・縦」
だそうです。その上、「用」の字と「心」の字は ちゃんと跳ねてくださいとのこと。
さすがに、教育関係のビデオ、きちんとしております。
何はともあれ、無事撮影終了。今日一日、現場に付き合っておられた消防署の方は
このビデオを今年だけではなく しばらくの間使っていきたいとのお言葉。
嬉しいです。仕上がりが楽しみです。
ちなみにこのビデオは、京都市内の私立の小学校の 4年生が
見るとのことでした。(11/16/2001)
・11/05 「英語版、チャン教」
今日は、映画村でチャン教でした。昼間は 映画村の通常のチャンバラ教室をやりまして、
午後 7時 10分開始で 特別版チャンバラ教室です。
世界中から日本に来られた方たちが京都で会議を今日までされていたそうです。
その会議も今日で終わりで、その「お別れパーティー」が映画村で もようされました。
その中のイベントとして、「玉すだれ」と「チャンバラ教室」が行われたのです。
チャンバラ教室が始まると まずは「殺陣田村」をお見せして、
その後にいつものように楽しい「チャン教」です。
今回は、ほとんどのお客様が外国の方で オール英語のチャン教となりました。
「thank you for coming today.」から始まり、「メンバーの紹介」「構え方」「斬り方斬られ方」を
あらかじめ考えていた英語で何とかゆっくりと説明をしていきました。
細かいギャグも何とか通じているようで あちらこちらで笑いの渦が起きました。
そして、いよいよ、お客様がステージに上がって 私たちとチャンバラをするコーナーです。
7人の方に上がっていただき、チャンバラをやっていただきました。
これももちろん英語で進めていきますが、お客様もボケをかましてくれます。
もちろんこちらとしても たくさんのギャグを仕込んでおりますが、
それ以外のところでもうちのメンバーがボケをかましてくれます。そのたびに爆笑が起きます。
私としても、ちゃんとつっこみを入れたいのですが、
つっこみの日本語は浮かんできますが、英語が浮かんできません。もどかしい限りです。
冷静になって考えれば、つっこみの英語も思いつきますが、
ボケとつっこみはタイミングが命。
タイミングをずらしてしまえば、英語でしゃべっても遅すぎます。これは、今後の課題にいたしましょう。
結局、40分間のショーになりました。
8時にパーティー終了。帰られるお客様をお見送りです。
このときに またお客様と顔を合わせまして、ショーを楽しんでいただけたことを感じました。
本当に、お客様の皆様、ありがとうございました。(11/05/2001)
・10/19 「午前 4時終了(おんな国衆一揆)」
18日の仕事は、「おんな国衆一揆」のロケーションでした。
「おんな国衆一揆」とは、企画「熊本県玉名郡三加和町町長」、制作「熊本県玉名郡三加和町」の
豊臣秀吉の九州征伐に関するドラマです。東映京都撮影所で撮影しております。
朝の 9時に出発して、まずは「つぶし」でナイトシーン。昼から 2時間ほど撮影して、昼間の撮影は終了。
いったん、会社に帰り、夜になるのを待ちます。
ナイトシーンは 暗くなり次第撮影開始です。
とにかく、寒い季節になりました。衣裳の下にベストを一枚着込んだのですが それでも結構寒く、
手がかじかんでおります。
撮影では 延々とチャンバラです。
チャンバラの中心は 子役の子と「はたさん」と言う女優さん。
どちらも、チャンバラに慣れていない様子で撮影難航。
ずっとつきっきりでチャンバラの指導をされていたのは
会社の先輩方と「福本清三先輩」。
正に手取り足取りで、実際に動いて見せたり 機敏な動きを指導したりしておられました。
途中で、JAEの先輩が丘から転げ落ちるというカットがあったんですが、NG。
このとき、先輩は右肩を脱臼したようで
立てた脚立につかまって自分で腕を伸ばし
はずれた関節を自分で元に戻し、「大丈夫です。」と言う言葉で リテイク。
すごい事です。私は 関節がはずれた経験がないので そんな事になったらパニックになっていたかもしれません。
それを、平然と自分で関節を元に戻される姿を見て びっくりいたしました。
JAEなどのアクションをされる方たちにとっては 日常茶飯事の事なんでしょうね。
午後 11時を過ぎたあたりで「夜食休憩」。
撮影終了後に「夜食弁当」をもらって帰ることはよくありますが、現場にて夜食を食べるなんて事は
初めてでした。
その後も撮影は延々と続き、撮影が終了して会社に戻ってきたのは午前 4時。
久しぶりの深夜撮影でした。
今日の私は映画村の「寺子屋」でしたから 撮影終了後うちに帰って 3時間ほど寝ることが出来ましたが、
先輩の中には朝の 8時開始の組に入っている先輩がいらしたようで、
その先輩はうちに帰らずに会社にて仮眠をとり すぐ仕事をされた先輩もいらしたことでしょう。
「眠たさ」もさることながら、「寒さ」に本当にこたえた撮影でした。(10/19/2001)
・10/13 「京都映画撮影所(壬生義士伝)」
久しぶりに、「京都映画」から台本を頂きました。
渡辺謙さん主演の「壬生義士伝」で、
テレビ東京で放送されます。
今日は、「監督と制作部にの挨拶」と「かつら合わせ」と「衣裳合わせ」をしに
「京都映画撮影所(松竹)」に行きました。
まずは制作部に顔を出して 担当の方にご挨拶。そして、その方と一緒にメーク室へ。
メーク室の前には「渡辺徹さん」がスーツ姿でいらっしゃいました。
メーク室に入ると 以前に何度もお世話になっているメークさんがいらっしゃって、
私をちゃんと覚えていてくれました。嬉しいことです。かつらを 4枚ほど出してきてくれて
その中の 1枚を使わせていただくことになりました。
続いて、衣裳部。衣裳部の担当の方も深作組の「四谷怪談」から
ずっとお世話になっている方。
「よろしくお願いします。」と挨拶をすると ニコッとして「もう準備は出来てるから。」との事。
ありがとうございます。
そして、スタッフルームへ。スタッフがちょうどロケーションから帰ってこられたところでした。
そこでは、やはり「四谷怪談」からお世話になっているカメラマンの方とスクリプターの方に
挨拶をいたしました。「久しぶりやな。」と声をかけられ嬉しかったです。
そして、最後に監督に挨拶をして撮影所を後にしました。
スタッフの皆さんが私を覚えていてくれて 本当に嬉しかったです。
出番は少ないですが、がんばります。私の初日は 10月 17日です。(10/13/2001)
・10/01 「橋爪淳さん 2(鞍馬天狗の交通安全)」
今日は、「鞍馬天狗の交通安全」の撮影。
朝は、私たち新撰組が浪士達を追い詰めたところに「鞍馬天狗」が現れ、
浪士達を助けられてしまいました。
昼には、「鞍馬天狗」と「近藤勇(伊吹吾郎さん)」との一騎打ち。
チャンバラの内容は、
「ガチャ、ギュッ、ピョン、バツッ」です。
(わかる人にはわかるだろうな。)
「結局勝負はお預け」という結果でした。
15時 30分開始では、新撰組がある侍を拷問にかけているところに「鞍馬天狗」が現れて助け出すというシーン。
いや〜、本当に「橋爪淳さん」のチャンバラは綺麗なチャンバラでした。
手首もきちんと使ってらっしゃるし、チャンバラの見せ方もちゃんとご存知だし・・・。さすがでした。
ぜひとも、次の「水戸黄門」、いや橋爪さん主役の新番組かなんかが出来て
その番組で橋爪さんのチャンバラが見てみたいです。
絶対格好いいでしょう。
ちなみに、今日は「由美かおるさん」と お会いできませんでしたが、
「婦警さん」の役のようでした。(10/01/2001)
・09/28 「橋爪淳さん(鞍馬天狗の交通安全)」
今日は、映画村で玉すだれのイベントをやっておりましたが、映画村と撮影所の間の通路のところで
かっこいい方がベンチに座ってらっしゃいました。
誰かと思いきや、なんと「橋爪淳さん」でした。
台本を見ながらマネージャーの方とセリフあわせをしてらっしゃいました。
橋爪さんは、「鞍馬天狗の お年よりの交通安全」に出演中です。
もちろん、鞍馬天狗の役です。今日は一日、映画村内での撮影のようでした。
白馬もオープンに来ていたので、その馬に乗っての撮影があったのでしょう。
見たかったですね。
さてさて、この作品はどこで見ることができるのでしょう。私もわかりません。
私の「玉すだれ」の最終回、中村座で公演をしていると オープンの撮影が終わったのでしょう。
橋爪さんが後ろの方から、ちょっとの間 覗いてくれました。
本当に、橋爪さんって やさしい目をしてらっしゃいますね。
(09/28/2001)