・12/08 「金沢ロケ(京都迷宮案内)」
今日は金沢ロケーション。朝の6時にロケバスに乗り込み撮影所を出発。
第1現場は、「片山津温泉街」の海が綺麗に見えるとある旅館。
旅館の表での撮影予定でしたが、雨が結構強く降っていたので、急遽ロビーでの撮影に変更。
私は出演しているシーンではないので、現場付近をうろうろしたりバスの中で待機してました。
さすが、金沢。日本海のすぐ近くで、風が強く寒かった。
次の現場は 金沢市内へ移動し とある醤油を作っている会社をお借りしての撮影。
ここでも、未だ雨は降り続けました。
ここでは外での撮影なので 雨が小降りになっている合間を縫っての撮影でした。
私はここでも、バスの中。
そして、本日最後のロケ現場へ移動。金沢駅の近くにある新聞社の支社の実際の編集室をお借りしての撮影です。
いよいよ、出番となりました。
編集部では実際にたくさんの方が仕事をされているので、
カメラのセッティング中などは階段などの邪魔にならないところへ移動しての待機です。
実際に新聞記者の方々が慌しく仕事をされている所を見ることが出来て嬉しかったです。
第1カットは、たくさんの方が仕事をされているその編集室を歩く私の姿でした。
あまり大きな声が出せないので、監督が私に手を振っての「スタート」の合図で芝居を始めました。
第1カットが済んで 次は編集室の隣の小さな部屋での撮影。
10年前の自分が書いた記事について不適当な書き方をしてしまったと打ち明けるところです。
「衣装合わせ」の時に監督と話をして監督のこの役に対するイメージを聞いていたので、
数年ぶりに髭を伸ばしてみました。監督から「OK!」が出たので 無精ひげを生やして出演しております。
監督からの「こうして、ああして」と細かい演出を受けながら数回のテスト。
特に、「自分の感情をたばこを使って表現する。」という指示をこなすのが難しかった。
本番が終わって「よっしゃぁ!」と自分では好感触はあったものの、実はマイクがネクタイの後ろに隠されているのですが、
うつむき加減でしゃべっていた時の声がマイクに大きく入りすぎて「NG」に・・。
次の本番で「OK!」が出たものの 監督としても最初の本番がよかったようでした・・。私もそう感じました。
リテイクの時に前回以上の芝居が出来なかった事に自分で反省・・。
でも、監督からは「OK!」が出てますので、監督が意図するイメージは表現できたと思っています。
何回ものテストと本番にお付き合いいただいた「国生さゆりさん」、ありがとうございました。
撮影が終わり、この日の撮影は終了。スタッフは撮影現場のすぐ隣のホテルにチェックイン。
つまり、スタッフはこの日から4日間宿泊でロケーションなんです。
この日一日で撮影が終わった私は 撮影終了後金沢駅へ向かい、一人寂しく電車に乗って京都へ。
私も金沢でゆっくりしたかったなぁ・・。
今回の作品は、今までに演じた事の少ない役柄で 本番の日まで何度も声を録音しながら練習をしていました。
とても勉強になった作品です。黒沢監督、ありがとうございました。
「新・京都迷宮案内」はこの話でクランクアップですが、
次のシリーズがあったら 是非また黒沢監督、元気で京都へいらしてください。
(12/08/2003)
・10/16 「子連れ狼」
この前の13日は「子連れ狼2」第18話の撮影でした。
役柄は 耕しても耕しても近くに水がないためにすぐまた荒れてしまう荒地を耕している親子の息子役です。
朝の7時半に出発して まずは荒地を耕しているシーン。
そして、昼から現場移動して お父っあんが川にはまり それを拝一刀に助けてもらうと言うシーン。
北大路欣也さんと鷲尾功さんと一緒に
会社の近くの清滝で撮影でした。
私も「水はまり」があると言う事で 制作部がウェットスーツを用意してくれました。
それに、私の替わりに水に飛び込んでくれるスタントマンも・・。
ウェットスーツを着るのは生まれて初めての経験でした。
スーツを貸してくれるジャパンアクションエンターテインメント(JAE)の方に
「ウェットスーツはうっ血するので なるべく撮影の直前に着た方がいいよ。」とのアドバイスをもらいました。
お父っあんが川に落っこちるカットの本番が終わり 「そろそろ出番かな?」と思い 初めてのウェットスーツを着ます。
スーツは思った以上にピッチリで、「こりゃ本当にうっ血しそうだな。」と感じました。
このスーツを着た後に時代劇の衣装を着るのに一苦労。体が動かしにくく なかなか着れません。
その為、撮影の準備が整っている現場を少し待たせてしまいました。(すみませんでした・・)
制作部は先にも述べた通り 万が一の事を考えてスタントマンを用意してくれたんですが、
殺陣師さんの「スタントは用意したけど、本人がやるのがベター!」と言う言葉を聞いて、
「自分でやらせてください!」と吹き替えなして演技をさせてもらいました。
先日の「西部警察」の撮影ではありませんが、
撮影中に事故があると困るけど 出来るだけ本人のスタントで撮影したいと言う制作部のジレンマ。
制作部もきっと大変です。
川に飛び込むまでの動きだけを何度かリハーサルして、いよいよ本番。
飛び込む前までは スーツのおかげでなかなか思うように動けませんでしたが、
実際に川に飛び込んでしまうと水の中では体を動かすのが非常に楽で、不思議な感じです。
今までも何度も川や池にはまったことがありますが、その時は水に入ると衣装のせいでかなり足や腕を動かす事が困難だったんです。
さすがウェットスーツ!簡単に体を動かす事が出来ました。
おまけに、ピッチリとしたスーツのおかげでスーツの中に水がなかなか入ってこないし、
川の水の温度はそこそこ冷たかったのに 全然寒さを感じませんでした。
ウェットスーツの偉大さを感じた撮影でした。
私の撮影が終り、衣装もスーツも脱いで 制作部に貸してもらったバスタオルで体を拭いて、撮影現場に来る時に乗ってきたワゴンに戻ります。
私の撮影が終わっても 撮影はまだ残っております。衣裳さんも現場を離れることはまだ出来ません。
そこで、私が着ていた濡れた衣装を 自分でワゴンまで運ぶ事にしました。
着替えの私服を現場に持っていくのを忘れたので、
パンツ一丁にバスタオルを引っ掛けて 頭にはちょんまげをつけて 濡れた衣装が入っている重たい青色のビニール袋を持って
一人ポツポツと坂を登っていく姿は ハタから見たら不思議な光景だったんだろうなぁと思います。
ま、とにかく、無事事故もなく撮影が済んでよかった。
後は、どんな風に映っているのか 放映を見るだけです。
「子連れ狼2」第18話、全部で3シーンしか出ていませんが、よかったら見てくださいませ。
(10/16/2003)
・05/28 「諏訪太鼓(水戸黄門)」
今、「水戸黄門」の撮影中です。
私を含めた数人がドラマの中で「諏訪太鼓」を演奏します。
そのために、長野から本当に「諏訪太鼓」を伝統的に伝えてらっしゃるかなり有名な方々が撮影所に来られました。
まずはプレスコ(撮影前に実際に放送に使うための曲を録音すること)。
録音の本番の前にも練習をしてらっしゃって それを聞いていただけでも「すごい」と感じたのに
本番の演奏を聞いたら「感動!」の一言。
大太鼓のソロといい、全員の総合の演奏といい、体が震えるばかりです。
大きな音と小さな音との差がこれだけ表現できる楽器は太鼓のほかにはそうないでしょう。
今回は撮影用に曲をその場で編集してもらって演奏してもらいましたが、その準備段階でも
「ここはああしよう、こうしよう。」とその方達は張り切って楽しくやっておられました。
プレスコの終了後、練習。私は笛担当でしたから 笛の持ち方・構え方から始まり
メロディーの部分を教えてもらいました。撮影は明日までなので、今も練習中ですが、なかなか綺麗な音が出ない。
音はその方達が演奏された音を使うので、少なくとも自然な形で笛を構える事ができて
その方達の演奏どおりに指がうごくようにと練習をしてます。
やっぱり太鼓がメインですので、太鼓を担当しているメンバーは昨日も夕方から深夜まで夕食も取らず
みっちりと先生の指導のもと練習をしておりました。
今回のように日本の伝統をテレビのドラマを通じて全国の方に伝えることができる「水戸黄門」、
いつまでも続いてほしいものです。
最後に、ドラマとは関係ないですが、撮影の合間に里見浩太朗さんがバチを持って大太鼓を華麗に
演奏されている姿を見ることができたのは嬉しかったです。里見さんは本当に何でもできる方なんですね。
ちなみに、ドラマとは関係ないので、放映はされません。あしからず。(05/28/2003)
・05/09 「蒸気機関車(江戸テクノ)」
今日は江戸時代の再現ドラマのようなものの収録でした。
撮影自体は全17シーンを丸一日かけて撮影という事で、朝の7時半に撮影開始。
撮影終了は午前2時ごろになったようです。
私個人は 9時から撮影に参加し深夜12時過ぎに終了しました。
撮影は結構スムーズに進んでいったのですが、この収録には「からくり人形」や
「蒸気機関車」が登場し、
そのそれらを実際に動かしての撮影になると やはりかなりの時間がかかりました。
とくにこの蒸気機関車は この収録のために江戸時代のものを特別に再現したものらしく 実際に蒸気で走る機関車でした。
映画村の新オープンに縦3メートル横5メートルほどのレールを敷き その上を蒸気機関車を実際に走らせ
それを見て侍たちが驚き歓喜するというシーンを撮影しました。
モーターで走らせる事は現在は簡単なのですが、この機関車は本当に蒸気で走ると聞いていましたので
本当に走るかどうか心配してました。
機関車内部に熱湯をいれて さらに火を使って機関車内部の気圧をどんどん高くしていきます。
そして、実際に動き出した機関車を見たとき その場にいる全員がさすがに感動してしまいました。
何が問題なのか良くわからず 機関車は何度も脱線をしてしまい、
収録にはかなりの時間がかかり大変でした。
放送はTBS系で6月だそうです。タイトルは「江戸テクノ(?)」、90分のスペシャル番組です。
興味がおありでしたら是非ご覧ください。
(05/10/2003)
・04/18 「大五郎ちゃん(子連れ狼)」
今日は撮影は「子連れ狼」、朝の8時出発です。エキストラは私一人でしたので、
演技者用のバスがでないということで スタッフのロケバスに乗り込みました。
とりあえず川辺の現場らしきところにつくと、助監督から「降りるぞ。」との指示。
バスから降りましたが、助監督と録音部の人と2人がバスから降りたものの
監督もカメラマンもほかには誰もバスから降りないんです。
「?」と思っているうちにバスはどこかへ行っちゃいました。
小道具も何もありません。私は何がなんだかわかりません。
現場には川辺に5メートルほどの滝があり、その辺りで録音部さんがでっかいシートを
2枚広げ始めました。そして、録音部さんが針金を数本出して
「針金を使ってシートをつなげて!」とのこと。意味がわからず作業をはじめました。
それが終わると 助監督と一緒に川の上にまたがるように
ロープを張りだしました。私も手伝いましたが、この辺りでやっと納得。
つまり そのシートを滝の部分にかぶせて 滝の音を小さくしようと
されていたのです。その作業の間に 撮影の本体はもっと上流にて撮影をして
その撮影が終わったら私たちがいるところまで戻ってきて撮影するということでした。
シートを滝にかぶせるだけでも結構な作業でした。スタッフさんは 作品のために
いろんな苦労をされているのですね。改めて感じました。
上流の撮影が終わったらしく 撮影本体が帰ってきました。そして、久しぶりに
会う大五郎ちゃんがおりました。
前にも増して活発になったように思えました。撮影の合間に遊んでいる姿を見ると
見ているこちらも楽しくなります。
私が1センチほどのカニを見つけたので、手の上に乗せてやると かなり興味を持ったらしく
喜んでおりました。その姿がまた かわいい。
大五郎の魅力をどんどんお知らせしたいのに それがかなわないことがもどかしい。
とりあえず、「子連れ狼2」の撮影が始まってます。どうぞ、放送を楽しみにしていてください。
(04/18/2003)