・12/10「待ち時間 (新・科捜研の女 SP)」
今日は「新・科捜研の女 スペシャル」のクランクアップの日です。
本日撮影の予定されているシーンは、私がバスに乗り込むシーンと降りるシーンだけです。
なんとまぁ・・
と言う事で、午後3時半に撮影所を出発。京都駅に着くとまず「降りて来たシーン」から撮影。
私がバスから降りて来て、カメラ前まで来ると鞄から携帯電話と取り出します。
自分のと違う携帯が出て来て「・・・?何だ、コレ?」
てな訳で、このシーンの撮影は 10分程で終了。
次のシーンは、バスチケット売り場のカウンターをお借りしなければなりません。そこで早くも夕食タイムになりました。
夕食後の撮影開始時間を聞いてみると、なんと 6時20分。まだ 2時間もあるじゃありませんか・・。
役者もスタッフも監督も、どこかで軽い食事を済ませた後、ひたすら時間潰しです。
私は、最近、英語の勉強をお休みして韓国語に夢中ですから、
チケット売り場の待合室をお借りして、韓国語のお勉強です。かなり勉強が進みました。
さ、6時20分。撮影開始です。しかし、「ゲストの役者さんが、チケットを買う」このシーンには、私は出ないとの事。
このシーンの撮影も、10分程で終わりました。
次は「バスに乗り込むシーン」です。ところが、このシーンに使わせて貰うバス乗り場がまだ使えません。
そこで、またしても待ち時間です。1時間程は使えないとの事。ふぅ〜〜。
役者もスタッフも監督も、また待ちます。何をする事も出来ずひたすら待ちます。
1時間後の 7時半。やっと撮影開始。このシーンも 20分程で終わってしまいました。
この組はクランクアップ。もちろん、私の出番も終了・・。撮影所へ戻ります。
考えてみると、今日の撮影はほとんどが、待って待っての「待ち時間」。
こんな事もあるんですね。なんだか本当に疲れました・・。
(Dec 10,2009)
・09/07「リポータ (その男、副署長)」
昨日まで「その男、副署長 3」第1話の撮影でした。今回の役はリポータです。
2時間の放送の中で何度も登場しますが、メインとなるのは事件現場からリポートする二つのシーンです。
二つのシーン合わせると、リポータ役としては良くある事で、1分近く喋っています。
台本を一週間程前に貰っていたので何とか覚える事が出来ていました。
撮影の初日、撮影所に来ると演技事務から「ニュース原稿」の追加が渡されました。
これを合わせるとリポート内容が、2分程になります。おいおい・・。
しかも、そのシーンの撮影は翌日。時間がありません。
セリフを覚えるのが苦手な私は、この日は撮影の合間ずっと新しい原稿を何度も何度も黙々と読むしかありませんでした。
現場からのリポートなので手元の「ニュース原稿」を読みながらの撮影で良いのですが、
とは言え、ひたすら原稿を読んいる訳にもいかず時折カメラの方へ目線を送らなければなりません。
この動きが曲者(くせもの)なんです。
顔を動かす事に意識をすると文章の内容が分からなくなったり、どこを読んでいるのか分からなくなったりします。
結果として言葉が詰まったり、噛んだりしてしまいます。
私の技術不足だと言われるとその通りなんですが原稿を読みながらの撮影はやっぱり苦手です。
カメラを意識しながら文章を読む事は暗記した事を喋る事より、私にとってはずっと難しい事なんです。
となると、やっぱり全文章を暗記するしかありません。
問題はそれだけではありません。
日常会話ではそう頻繁には出て来ない様な言葉が微妙に変化して連続して出て来ます。
「京都府警」、「京都府警本部」、「京都府警本部長」、「府警本部」、「捜査本部」、「捜査陣」、
「京都府警河原町署」、「河原町署」、「河原町署内」。
今まで一度も口にした事がない「来署」なんて言葉もありました。
言葉とイメージがリンクしてないので、文章内容がイメージ出来てもその言葉が口から出て来ません。
その日の夜も家に帰ってから何度も何度も繰り返し黙々と原稿を読んでおりました。
完全に頭に入るまで練習をしたいが睡眠時間が少なすぎると撮影時に集中力が切れてしまう、
と言うジレンマに陥りながら練習をし、翌日の事を考えて午前二時頃に寝る事にしました。
撮影当日、一晩寝た事もあり、さすがに前日よりは原稿が頭に入っていましたが完全暗記とまでは行っていなかったので、
練習方法を「時折原稿から目を離しながらでも読んでいく」と言う練習に路線変更して、
出番の少なった午前中撮影の合間にひたすら練習です。
結果を言うと、時々文章の語尾辺りで一瞬カメラに目線を移しすぐに原稿に目を戻す事で、
なんとか原稿を読み切り無事撮影終了しました。
それでもやはり言葉のなまりを完全に矯正する事が出来なかったのが残念です。
私が喋っている内容のほとんどは、それを聞いている誰かの顔のバックで聞こえて来るでしょう。
私が映っているのは数秒程度だと思います。
「その男、副署長」、もうすぐまた放送開始です。面白い作品ですので是非ご覧下さい。
(Sep 07,2009)
・06/07「不思議な感じ (科捜研の女)」
先日は「科捜研の女」の撮影でした。
今までも何度も沢口靖子さんと仕事でご一緒させてもらっていますが、
何度ご一緒しても学生時代に映画でよく見ていた方と仕事をすると不思議な感じがするものです。
沢口さんは本当に仕事に一生懸命な方で私も好きな役者さんです。
先日の撮影では、榊さん(沢口さんの役)が私のケーキ屋へ、ある道具を使っているかどうかを尋ねに来られます。
そのシーンは私が榊さんの名刺を既に受け取った直後から始まるのですが、
沢口さんはスタッフさんが撮影準備をされている間ずっと、
そのカットに繋がる直前の動き(名刺を差し出す動き)を考えておられました。
撮影が進み、私がその道具を持って来るカットの撮影です。
リハーサルが何度かありましたが、最初のリハーサルでは私は単にその道具を見せるだけの動きをしていましたが、
何度目かのリハーサルで「沢口さんはこの道具を手に取られるかな?」と私は考え、
沢口さんが持ち易い形でその道具を差し出すと沢口さんはスタッフに
「(その道具を掴む為の)ハンカチを持って来て!」と・・。
状況に応じて芝居をどんどん変えていかれます。素敵です。
何度かのリハーサルを通じて、芝居がどんどん膨らんで変化していく過程は本当に楽しいです。
沢口さんは他の待ち時間の間にも、作品を良くする為にずっと芝居の事を考えておられました。
沢口靖子さんの映画は、私がこの仕事の世界に入るきっかけのひとつでもあります。
沢口靖子さん、私にこの楽しい仕事の世界を紹介してくれてありがとうございます。
そして先日の撮影現場ではありがとうございました。
(Jun 07,2009)
・04/30「松竹さん (必殺仕事人)」
数日前に初めて、改築・改装が完了した松竹さんへ衣装合わせに行ってきました。
「必殺仕事人」のお仕事で呼んでいただきました。それにしてもいや〜、綺麗ですねぇ。
一流ホテルのようなガラス張りの入口を入ると
その正面に広〜いカウンターがあって、そこが演技課でした。
いつもお世話になっているのでスタッフの顔も知っているし、システムも分かっているのに、
どうして良いやら分からず戸惑いおどおど・・。
なんとメイク室も衣裳部もその綺麗な建物の四階だそうでエレベータで上がるんだそうです。はいからでした。
今日がその松竹さんへの三日目で、私もさすがにちょっと慣れてきた感じでした。
今日は主水さんがいつもおられる番屋でのシーンで、一時間程で終わりました。
藤田まことさん、東山紀之さん、ありがとうございました。
あ、それからメイク室でメイクをしてもらっている最中、
久し振りに橋爪功さんとお会いしました。
一瞬でしたが手を振ってくれました。
また一緒にお仕事させてもらえる事があったらいいなぁ・・。
(Apr 30,2009)
・03/29 「ベンツ (京都地検の女)」
先日、「京都地検の女」の撮影でした。
私の役は「ホテル社長(曽根)の運転手」です。
「外車の運転の可能性もある」との事です。
私は普段ほとんど車の運転をする事がないので、
撮影に入る前に、レンタカーを借りて運転の勘を取り戻す事にしました。
いや〜、それにしてもオートマチック車、怖いですね。
アクセルとブレーキ、ちょっと踏み方が悪いと発進や停車の時にすぐに「ガクン !」となります。
それに加えて、京都の狭い道です。
やっぱり、車は時々は乗っていないとだめですねぇ。すぐに、車を運転するのが怖くなります。
ま、なにはともあれ、四五時間乗って、なんとか勘を取り戻した気がします。
さ、撮影の日です。夕方の五時に撮影所を出発のロケです。
現場に来てみると、そこにある外車はベンツ。あのベンツです。
ベンツは今までに撮影で乗った事はありますが、未だ運転はした事はありません。
「一度は外車を運転してみたい」という気持ちと同時に、
「吹替可能なら、実際の運転のシーンは運転のプロの方にお願いしたい」という気持ちです。
複雑です。
結局、この日は、運転するカットはありませんでした。ちょっと残念だったような・・。
とはいえ、ベンツに乗っているカットの撮影はありました。運転席に座ると、ハンドルがウィ〜ンと動いて降りてくるんです。
格好いい〜〜! さすが、ハイテク ! さすが、ベンツです !
さ、この運転手の撮影はあと二日残っています。
果して私は、ベンツを運転する事はできるのでしょうか・・。
(Mar 29,2009)
ベンツ、運転しました。映画村の駐車場内を直線でしたけど・・。
今まで、もし自分が自動車を買うなら「動くならどんな自動車でもいいや !」と思っていましたが、
実際にベンツを運転してみると、その心地の良い事・・。
大金を投入して「ベンツなどの外車に乗りたい」という気持ちが分かりました。
さすが高級車 !
でも現実問題、実際に自動車を買うなら小型車だろうなぁ・・。
(Apr 05,2009)
今日は、ベンツの運転シーンはありませんでしたが、 寺島進さんとの会話のシーンでした。 私が携帯電話の写真を見せられて逃げようとするその足を捕まれて大きく転倒。 かなり面白いシーンになったのではないでしょうか。 寺島さん、芝居とは言え、蹴っちゃってすみませんでした。 (Apr 10,2009)